自己分析

学生から社会人になる、という ことは皆さんにとって大きな節目の時期といえます。 いつも人生について考える必要はありませんが、節目にはきちんと考えな いとそのまま流されてしまいますよ、といわれています。 その結果、何年後かに「あの時もっとちゃんと考えておけばよかった」という後悔につながる場合があります。 今ここであらためて、「自分は将来何をしたい のか」「自分の夢はなんなのか」、すなわち自分はこれからどのような人生を歩んでいくのか、ということをしっ かりと考えてみましょう。 これを考えることがすなわち『自己分析』なのです。

キャ リア発達研究の第一人者である、コロンビア大学名誉教授D.E.スーパー博士(1910~94)によると、誰でも「自分は何が好きで、何が嫌いか」 「どんなことを楽しいと感じる人間であるか」という「自己概念」を持っているといいます。また、職業選択と自己概念との関係を次のように言っています。

  1. 自己概念が不明確もしくは低いものであると、職業選択も不適切であったり、不満足なものになってしまう
  2. 仕事とは「自分の能力(最も得意なもの)」や「興味(最もやりたいこと)」「価値(本当に重要だと思っていること)」を表現するものである。 そうでなければ、仕事は退屈で無意味なものになってしまう
 自己分析を行い、そのうえで、自分のやりたいことを実現するためにはどのような職業・会社があるのか、というアプローチが自分の進路を考えるうえで大切なのです。

し かし、「ずっと先のことなど今決められない」と思う人もいるでしょう。 社会人への入口として、少なくとも「ちょっと得意なもの」「やっていて楽しいも の」「自分が好きなこと」、ここからスタートし、仕事をしていく過程でいろいろな経験するなかで、「やりたいこと」は変化していっていいのです。

 

自己分析ってどうやるの?

では、具体的に自己分析をどのようにしていけばいいのでしょうか。まず、次の3つの問いを自分自身にしてみてください。

  1. なにが自分にできるのか、得意なことはなにか
  2. なにをやりたいのか、だれに喜ばれたいか、どのような人といっしょに仕事がしたいか
  3. なぜ、そういう仕事がしたいのか、なにをめざしているのか、自分の夢とはなになのか

                            「会社と個人を元気にするキャリア・カウンセリング」より

上記の質問にすぐ答えが出ない人が多いと思います。そのような場合、次のようなことを参考にしてください。

      • 友人や両親などに、自分のいいところを聞いてみましょう 自分ではあたり前と思っていたことが、人からは立派な長所とみられている場合があります
      • 過去にどんなとき楽しかったか思い出して書いてみましょう
      • 人より「これはちょっと得意」というところがあったら書いてみましょう  もちろん大学で勉強してきたことでもかまいません
      • 「これだけはゆずれない」という自分にとって大切にしていることがあったら書いてみましょう
 

 さらに自分の今までの過去の行動を思い出してみましょう

以 上のような能力、興味、価値観が見えてきたら、次に自分の能力や強みをどれだけ成果の出る方向に向けて行動化してきたか、自分の今までの過去の行動を振り 返ってみましょう。 学生生活で最も達成観のあったことは何か。そのなかで最も大変だったことは何か。 それを「どのように」乗り越えてきたか。結果では なくその過程でどのように行動してきたかを思い出してみましょう。

これらを思い出すことにより、問題解決などについて、あなたの「乗り 越え 方のポイント」が見えてきます。社会に出ると、日々問題解 決の連続といっても過言ではありません。あなたが過去において工夫を加え乗り越えてきたら、将来においてもきっとそのように乗り越えていくことができるで しょう。

これからより充実した人生を送るため、ここでちょっと自分の将来のことを考えてみましょう。就職はゴールではなく、あなたにとってスタートなのです。